先週末、映画「ツヒノスミカ」を見てきました。
静岡市出身の山本起也監督が家族を撮ったドキュメンタリーです。

事実は小説よりも奇なり。
おもしろかったです。

おばあちゃんがひとりで住んでいた家を取り壊すことになって
家財道具を一つ一つ丁寧に、時々思い出を振りかえりながら
片付けていくおばあちゃんと息子の姿。

「それを捨てられちゃー困る。死んでも捨てられない」

どこの家からもこんな言葉聞けそうですよね。

私のおばあちゃんもやっぱりそうで
ぜったい生きているうちに穿ききれないほどのズロースを
山ほどため込んでいたのを思い出した。

この映画では、家を取り壊すところから話は始まってるけど
ほんとはそれまでにもドラマはあったんだろうな。

私が24歳まで暮らした大阪の実家を取り壊すとなったら
それはそれは、親戚中えらいことだと思う。
ほぼ古民家の我が家には、ガラスや壁に
父やオバたちの落書きまで残っているから。

思い出は心に残るものだと思っていたけど
お茶碗や時計、壁紙、ハギレ・・・モノ一つ一つにも
やっぱり確実に刻まれているものだと感じました。

静岡人的には、静岡の見覚えのある風景が
たくさん出てくるところも嬉しかったです。
静岡ってやっぱりいい街。
私のツヒノスミカはここです。